おひとりさま、独身のお墓はどうする?
お墓は先祖代々受け継ぐものという考え方があります。では一生を独身で過ごす、結婚する予定がない、そんな場合にはお墓をどうすればよいのでしょうか。独身の場合お墓はどうすればいいのかと迷い、悩む人が増えています。おひとりさまが考えておきたい、考えるべきお墓についての情報をまとめています。
おひとりさま、独身のお墓はどうする?
おひとりさまと呼ばれる、生涯を独身で過ごす人が増えてきます。生涯未婚率という数値が内閣府男女共同参画局により発表されています。総務省の「国勢調査」により作成された生涯未婚率が発表されており、生涯未婚率は50歳時の未婚率で45~49歳の未婚率と50~54歳の未婚率の単純平均により算出されています。平成17年に16.0%だった男性の生涯未婚率は、平成20年に20.1%まで上昇、平成17年に7.3%だった女性の生涯未婚率は、平成20年に10.6%まで上昇しています。男女ともに生涯未婚率は右肩上がりで、今後も上昇が予想されています。
参照)第1-特-20図 生涯未婚率の推移(男女別)
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-00-20.html
そんな「おひとりさま」の事情がみられますが、生涯独身で過ごす場合、お墓については大きく2つ考えなければならないことがあります。独身の場合、自分がお墓を継ぐ立場にあるとしても、子供が居ない場合はお墓を継ぐ人が居ないことになります。そのため、先祖代々のお墓をどうするかについての問題です。また、自分の死後お墓を選んでくれる人が居ませんので自分のお墓をどうするか、という事も問題になってきます。
先祖代々のお墓をどうするか
まず、先祖代々のお墓をどうするかという問題です。既婚未婚関係なく、先祖代々のお墓を親から継ぐ場合があります。ですが独身で子供が居ない場合は、自分が継いだお墓を継ぐ人がいないということになります。お墓を継ぐ人が居ないということは、そのお墓の管理者が居なくなるという事です。管理者が居なくなったお墓は、誰にも管理されずお墓が荒れていくことになります。草が生い茂りお隣のお墓に迷惑をかけてしまうかもしれません。また、管理費が支払われなくなったお墓は、最終的に「無縁仏」となり、お墓がなくなってしまうことになります。自分の先祖や両親を無縁仏にしないために、独身の場合は「墓じまい」を考えなければなりません。墓じまいとは現在使用しているお墓を撤去して更地にし、使用権を墓地の管理者に返還することをいいます。
墓じまいの流れ
墓じまいと一言で言っても、様々なことをする必要があります。
- お骨の受け入れ先を探し
- 既存墓地の管理者に墓じまいの意向を伝える
- 改葬の諸手続き
- 閉眼供養・抜魂法要
- お墓の撤去
- 新しい受け入れ先へ納骨
と言った流れで墓じまいが行われます。墓じまいという言葉から、お墓がなくなり遺骨がそのままになってしまうようなイメージを持つ人も居ますが、遺骨をそのままにするわけにはいきません。お骨をどうするのか受け入れ先を探し、墓じまいについて諸手続きをしていきます。新しい受け入れ先に納骨するまで費用も時間もかかる作業になっています。
お墓を継ぐ前に墓じまいについて検討も
両親がご健在の場合は、墓じまいについて生前に話しておくとスムーズです。自分がお墓を継いだ後、勝手に墓じまいを決めてしまうとトラブルになることもあります。
両親が健在のうちに、お墓をどうするのか、両親やご先祖はどこで眠ることを希望しているのか、話し合っておえれば両親亡き後、1人で悩み考える必要がなくなります。
また、生前に話しておくと、両親の眠りたい場所についての希望もかなえてあげることができるのも良いですね。
両親が居ない場合でも親戚が要る場合は、墓じまいについて親戚に相談しておくと良いでしょう。お墓に関することは価値観の相違でトラブルになりかねません。1人で決めてしまわない方が後のトラブルを防げます。いつもお墓参りに来てくれていた人が、突然お墓がなくなっていたと驚かないよう事前に話し合いをしておきたいものです。
自分が入るお墓をどうするか
先祖代々のお墓を墓じまいするということは、自分の入るお墓がなくなるということです。おひとりさま、独身のもう一つのお墓の問題が、自分の入るお墓を考えなければならないという点です。独身で納骨先を検討する際には、いくつか供養の方法が考えられます。
【1】自然葬、樹木葬
従来のお墓を建てる代わりに、最近注目されているのが自然葬、樹木葬といった方法です。樹木葬とは、墓石に代わりに樹木をシンボルにしたり、納骨場所の周りに草花を植えたりする自然志向のお墓のことです。
【2】納骨堂
納骨堂とは、屋内にお骨を収蔵するスペースを設け、そこをお墓とする墓所のことです。
ロッカー式・棚式・仏壇式など様々な形式の納骨堂があります。納骨堂は従来の霊園に比べてアクセスが良い場所にある所が多くあり、お墓参りの負担を軽減したい場合等にも選ばれています。個人、夫婦、ペットと一緒にといったさまざまな単位で遺骨を収蔵することができる点など、現代の生活スタイルに合った人気の供養の形となっています。
【3】散骨
散骨とは、骨を粉末化した後、海や山などに撒く葬法の方法です。日本でも、散骨が明確に法律で禁止されているわけではありませんが、他人の敷地で散骨しないなど、条例やルールに配慮が必要な場合もあります。独身の場合は、友人や親戚など、誰かに散骨をお願いしないといけません。
独身で納骨先を選ぶ場合は、特に確認したいのが「永代供養」が出来るかという点です。永代供養とは、永代供養とは霊園や寺院などが永代に渡り遺骨を供養・管理してくれることをいいます。毎年管理費がかかる場合もあるのですが、おひとりであれば、最初に払えば以後は年会費が不要という永代供養の方がスムーズになります。
どんな風に供養したいか
家族が居れば、自分の死後の供養先について何も考えていなくても、家族が考えてくれる場合もあるかもしれません。独身、おひとりさまの場合は自分が死んだ後に供養先、お墓を探してくれる人が居ないことになります。近年、終活といって自分の死後について事前に考えておく人が増えてきます。独身の場合は、特にどんな風に供養したいか考え、自分の死後の供養先を自分で探し、自分の死後について自身で用意する必要があります。「生前契約」や「死後事務委任契約」を利用するなどし、自分の眠る場所を考え、用意しておきたいですね。
納骨堂てらすは、北海道 札幌市、恵庭市にある納骨堂
納骨堂てらすは札幌、恵庭にある納骨堂です。一般的にお墓を新たに購入すると、墓石・永代使用料を含め、150万円以上の費用かかりますが、納骨堂てらすなら約10分の1の費用で追加費用も掛かりません。年会費・管理費不要で永代供養が可能になっていますので、独身の方も安心してご利用いただけます。
納骨堂てらすでは、宗教との関わり、供養のあり方などは、時代にあわせて形が変わるとても大切なものだと考え、新しい生活様式、家族のあり方にあわせた「新しい供養のカタチ」を提案しています。皆様の考える「理想の供養」を実現するための一歩として「納骨堂 てらす」がお手伝い出来ると信じています。資料請求や見学について是非お問い合わせください。