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無縁墓とは。無縁墓になるとどうなる?

無縁墓とはなんでしょうか。無縁墓になるとどうなるのでしょうか。近年、ニュースや報道で目にすることも多くなってきた「無縁墓」「無縁仏」についてまとめて掲載しています。

無縁墓とは

無縁墓とは、継承する親族や縁故者などがいない墓の事を言います。無縁墓の読み方は「むえんぼ」または「むえんばか」です。似た言葉に無縁仏という言葉があり、供養してくれる人がいなくなってしまった仏のことをいいます。無縁仏の読み方は「むえんぼとけ」です。墓地、埋葬等に関する法律(墓地埋葬法)の施行規則第3条に「死亡者の縁故者がない墳墓又は納骨堂(以下「無縁墳墓等」という。)」と記載があります。この規則では無縁墳墓改葬、無縁化した場合の墓地の改葬、無縁墓の整理の際に必要な書類や資料が示されています。法律上は「無縁墳墓」という名称になっていますが、無縁墳墓と無縁墓は同じ意味で使われています。

無縁墓の数は増加してきており、社会問題化していることから、ニュースや報道される機会が増えているため、目にしたことがある人も増えてきているのではないでしょうか。

無縁墓が増えている背景

お墓を承継する人がいない、お墓の管理料が一定期間以上支払われないなどで管理されず放置された状況になってしまったなど、無縁墓には様々な背景がみられています。

・お墓の継承者が居ない

まずは、お墓の承継者が居ないという背景です。未婚率が増加し、子供を持たない人も増加し、お墓を継ぐ人がそもそもいないという理由で無縁墓となります。独身、子供が居ない場合は親類が継ぐという場合もありますが、そうでない場合はお墓を継ぐ人が居ません。自分の代でお墓を継ぐ人がいなくなるという事になってしまいます。

子供がいる場合は、自分の子供がお墓を継ぐことになります。お墓を継ぐのは長男という価値観が古くからありますが、必ずしも長男だけではなく、次男や長女がお墓を継ぐことは可能です。ただし、子供が居ても一人っ子で嫁ぐ場合など嫁ぎ先のお墓に入るので、実家のお墓には入らないという場合も出てくるかもしれません。核家族が進む中で、お墓を継ぐ人が居なくなり無縁墓になるという訳です。

・お墓を継ぎたくない

子供がいるから無縁墓にならないという訳でもありません。いずれお墓の管理者となる子供が居る場合でも、無縁墓となる場合もあります。お墓に対する価値観は変化してきており、お墓を継ぎたくない、お墓は要らないという考え方をする人も増えてきています。家族の絆が薄まり、従来のような「本家」「分家」という考え方も薄らいできています。また、現代では生活様式の変化も見られています。子供がお墓を継ぐことを嫌がったりする場合もあるかもしれません。お墓が実家近くなど遠方にありお墓に行く時間が取れない、お墓掃除が面倒、お墓の管理費を払いたくない、お墓を継ぐと負担になるなど、お墓を継ぎたくないという背景には様々な理由があります。

その場合は、お墓継ぐ人が居る状況とはいえ、実質的にお墓を承継できない状況となってしまい、お墓が放置され、無縁墓となってしまいます。

・お墓があるか分からない、所有者が分からないお墓

そもそも所有者が分からないお墓もあるといいます。お墓の場所を忘れてしまったり、聞いていなかったりして、自分にお墓がどこにあるのか、お墓があるのかどうかが分からないという場合も出てきているようです。その場合はお墓を継ぎたくても継ぐことができません。親族にお墓の場所を聞いたり、どこの霊園かまでの情報が分かれば区画や場所は確認できる場合もありますが、そもそも自分に先祖代々のお墓があるのかすらわからないという場合もあるのです。

定期的にお墓参りに行ったり、ご両親から先祖代々のお墓についての説明などがあったりすればその様な事は起こりませんが「家」という意識が希薄な現代ではこのような事は起こりえます。この場合、先祖代々のお墓がそもそもないという場合もありますが、実際の墓が存在するものの「お墓があるか分からない」子孫が理解していない状況もあります。この場合は所有者が分からないお墓となり、無縁墓となっていってしまいます。

無縁墓になるとお骨はどうする?

無縁墓になると、お墓やお骨はどうなるのでしょうか。管理費の支払いが滞ったから、管理されず放置されお墓が荒れているからといって、すぐ無縁墓になるというわけではありませんが、一定期間管理されていないお墓は無縁墓となります。

墓地、埋葬等に関する法律(墓地埋葬法)の施行規則第3条2項では「死亡者の本籍及び氏名並びに墓地使用者等、死亡者の縁故者及び無縁墳墓等に関する権利を有する者に対し一年以内に申し出るべき旨を、官報に掲載し、かつ、無縁墳墓等の見やすい場所に設置された立札に一年間掲示して、公告し、その期間中にその申出がなかつた旨を記載した書面」とあり、所有者から1年間申し出がなかった場合に無縁墓としてお墓の撤去が行える旨定められています。

無縁墓になったお墓は、管理者によって強制的に撤去される可能性があります。つまり、勝手にお墓が無くなってしまう状況となります。お墓が撤去された後の遺骨、無縁仏は合祀や合葬というかたちでまとめて供養されます。また遺骨の一部を埋葬し、残りは廃棄物として処理される場合もあります。いずれにしろ、他の方の遺骨とともに埋葬され、故人のお骨のみを取り出せる状況ではなくなります。故人は供養されているような状況とはいえず、自分が意図していなくても、先祖代々のお墓は無くなってしまうこととなります。

無縁墓にしない方法「墓じまい」

墓じまいとは現在使用しているお墓を撤去して更地にし、使用権を墓地の管理者に返還することをいいます。お墓を継ぐ人が居ない、継ぎたくないという場合も墓じまいをすることで、自分の先祖代々のお墓を無縁墓にする事を防げます。

墓じまいと言っても故人を供養する場所がなくなるわけではありません。墓じまいの後、お骨をどうするか新たな供養先を探す事となります。近隣の墓地や霊園に改葬したり、手元供養や散骨をしたり、納骨堂を利用するなど色々な方法があります。法律があり遺骨は自分の家の庭であっても、どこにでも埋めてよいわけではないので注意をしたいところです。また、墓じまいをした後は自分が眠る場所についても考えておいた方が良いでしょう。兄弟姉妹など親戚がいる場合はよいですが、そうでない場合は無縁仏になってしまいます。

供養の方法はそれぞれです。どんな風に供養したいか自身と向き合い検討する良い機会となるでしょう。自分の理想の供養の形を選び、従来のお墓とは異なる選択が増え始めています。

お墓は要らない?供養はどうする?

お墓に関する価値観が多様化してきている中で、そもそもお墓は要らないという考え方もあります。お墓に関して様々な不満を感じ、お墓は要らない、不要だという考えに至っているといいます。

  • お墓にはお金がかかる
  • 遠方でお墓に足を運ぶのが難しい
  • お墓の管理が大変
  • お墓掃除が大変

などの理由です。また、家族に面倒をかけたくないからという理由で、自分の代で墓じまいをし、子供にはお墓を継がせたくないと考える場合もあります。ただし、お墓は要らなくても供養する場所が欲しいという声もあります。その場合、お墓以外の供養の方法に目を向けるのも良いでしょう。

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