【お墓とLGBT】同性カップルで一緒のお墓
同性カップルで一緒のお墓に入るという希望をかなえる事は可能でしょうか。同性カップルが一緒に眠る事が出来るおすすめの場所はどこでしょうか。お墓とLGBTについてまとめて掲載しています。
【お墓とLGBT】同性カップルで一緒のお墓に入れる?
LGBTとはセクシュアルマイノリティ(性的マイノリティ)の総称です。代表的なセクシュアルマイノリティ、Lesbian(レズビアン)のL、Gay (ゲイ)のG、Bisexual(バイセクシュアル)のB、Transgender(トランスジェンダー)のT、それぞれの頭文字を使用した言葉でエルジービーティーと読みます。男性同士、女性同士といった同性愛者や両性愛者、自分の性をどのように認識しているのかといったセクシュアルマイノリティや性自認についてを指した言葉です。
近年、LGBTという言葉を耳にする事が増えてきました。LGBTについて良く知らなくても耳にしたことはあるという人も多いのではないでしょうか。2015年に渋谷区で同性パートナーシップ制度がスタートし、2018年に刊行された広辞苑第七版で「LGBT」という言葉が初めて掲載されました。パートナーシップ制度とは、同性同士の婚姻が法的に認められていない日本で、自治体が独自にLGBTQカップルに対して「結婚に相当する関係」とする証明書を発行する制度です。2020年には、厚生労働省が国の事業として初めて職場におけるLGBTに関する実態を調査され、その調査において「同性愛者や両性愛者、トランスジェンダーなど、性的マイノリティやいわゆる LGBTと呼ばれる人が社会にいること」を知っているかどうかを聞いたところ、従業員規模によらず、およそ9割の回答企業が、「多少は知っている、聞いたことはある」と回答したという結果が発表されました。
参照)厚労省委託事業「職場におけるダイバーシティ推進事業」調査
このように、LGBTについて認知が広がっていますが、併せてLGBTに関する社会問題も出てきています。LGBT当事者が困ることの一つにお墓があげられています。先祖代々家族のお墓に入る予定の人も多いかもしれませんが、まずは、お墓には同性カップルで一緒に入ることができるのかという問題点があります。
お墓について定めた「墓地、埋葬等に関する法律」という法律があります。この法律において、同性カップルだから一緒のお墓に入れないと明確に定められてはいません。そのため同性カップルで一緒のお墓に入れるかどうかは墓地管理規則に従います。墓地管理規約では、一緒のお墓に入ることができるのは血縁関係者と定められていることが一般的で、お墓は代々の長子一家が入る通念が強い場所になっています。ただ、血縁関係者であれば、お墓の承継者が承諾すれば一緒のお墓に入ることはできます。ですが、世界には同性婚が認められている国があるものの、日本国内において同性同士の結婚は法的に認められていません。東京の渋谷区と世田谷区などで導入されている同性パートナーシップ制度はあくまで、自治体が証明したり、宣誓を受け付けたりするということで法律的に結婚が認められているということではないのです。そのため、法律的には夫婦とは認められず、同性同士のカップルは血縁関係者にはなれません(2022年時点)。LGBTに寛容なお墓がニュースになったことがありますが、いくら法律で禁止されてないとはいえ、同性カップルは一緒のお墓に入れないことが多くあります。
血縁関係になくても一緒のお墓に入れる?
もちろん、同性カップルだからという理由で一緒のお墓に入ることが出来ない訳ではありません。異性のカップルであっても内縁関係、事実婚など法律上の婚姻関係にないカップルなどは同じお墓に入れない場合があります。ただし、血縁関係者ではないからといって必ずしも全てのお墓に一緒に入れないと決まっているわけでもありません。
お墓によっては、明確に「血縁関係者のみ」と明記していない場合もあります。お墓によっては規約が「親族及び縁故者」等の記載があり、親族にはあたらない縁故者も入れる場合があります。内縁関係の場合は、住民票で続柄を「妻(未届)」や「夫(未届)」のように記載したり、賃貸借契約書に「内縁の妻」や「内縁の夫」、「妻(未婚)」、「夫(未婚)」等と記載するなど書類で証明するほか客観的事情で内縁関係を証明することができます。
同性カップルの場合は先述の「パートナーシップ制度」を利用すれば証明となる可能性があります。東京の渋谷区と世田谷区の他、2021年には100自治体を超えており、お住いの自治体でも導入されているかもしれません。このような自治体の証明を利用すれば「縁故者」として一緒にお墓に入れる可能性があります。
ただし、お墓は通常、個人のものではなく先祖代々のお墓となります。LGBTに対する理解の広まりはあるものの、家族や親族の同意が得にくい、また理解されないこともあるということは念頭に置いておいた方がよいでしょう。
LGBTなら同性カップルで一緒に入れる納骨堂も
同性カップルで一緒のお墓に入りたいという場合、必ずしも「お墓」という形にとらわれる必要はありません。近年、供養に関する価値観は多様化しており、お墓以外の供養先も選ばれています。
同性カップルで一緒の場所で眠りたいと考える場合、おすすめなのが永代供養のある納骨堂です。納骨堂とは、骨壺に入った遺骨を安置するための建造物のことです。納骨堂は屋内にあることが多く、設けられたスペースに遺骨を納める施設になっています。一般的なお墓は屋外にあり、場所は辺鄙な場所にあることも少なくないですが、納骨堂なら悪天候、猛暑、極寒様々な悪条件下であっても快適にお参りできる等のお墓にはないメリットもあります。
納骨堂は友人同士、ペットと一緒、1人でなど様々な形で利用可能な場合が多く、LGBTにも理解がある場所も多くあります。お墓のように、先祖代々家族の理解を得なくても、自分の考えで一緒に眠る人や場所を選べることも魅力の一つになっており、生活スタイルが変化し、価値観が多様化してきた現代に合っている場所でもあります。
カップル同士、大切な人と一緒に眠ることが目的なのにお墓が受け入れてくれないと散骨を選ぶカップルも居ると聞きます。現代では、眠ることができる場所はお墓だけではありません。先祖代々のお墓に入らないという選択肢を取ることもできますので、お墓以外にも目を向けて見るというのも良さそうです。
札幌市、恵庭市周辺でLGBTで納骨堂を探している人におすすめ
納骨堂てらすは北海道札幌市、恵庭市にある屋内型の納骨堂です。年会費・管理費不要で永代供養が出来る納骨堂になっており、札幌市や恵庭市にある納骨堂の費用相場から考えても、ご納得いただける費用でご利用いただける納骨堂になっています。納骨堂てらすは、LGBT、同性カップルで一緒に入れる場所を探している、納骨堂を札幌、恵庭で探している人におすすめの場所です。
現代では家族や親族のあり方、それぞれのニーズも変化し、求められる供養のカタチも新たなものへと変化しています。今、さらなる大きな変化の渦の中、皆様の考える「理想の供養」を実現するための一歩として「納骨堂 てらす」がお手伝い出来ると信じています。「どんな納骨堂なんだろう」「実際に見てみたい」見学は9時から17時までであれば、いつでもお気軽にお越しいただけます。ご見学予約の上、ぜひお越しください。