内縁関係で一緒のお墓に入ることができる?
お墓に入る際には家族と一緒に入るという認識が強くあります。家族の形が多様化する中、内縁関係の場合には一緒のお墓に入ることができるのでしょうか。一緒のお墓に入れるのかどうか、内縁関係の場合にお墓をどうすればよいのか、まとめて掲載しています。
内縁関係のお墓はどうする?
お墓には、基本的にその家族が代々受け継ぐという習慣があります。お墓にある墓石に
「●●家之墓」と描かれているように、先祖代々家族が入る場所という認識が強くあります。
婚姻の形が多様化している現代では、法律婚でなくとも家族のように暮らすという選択をする人も増えてきています。法律婚は、婚姻届を提出し、戸籍上で夫妻関係となっている婚姻の形です。対して、事実婚や内縁関係では、婚姻届は提出しないものの、はた目には夫婦に見える関係にあります。内縁関係や事実婚を選ぶのには、苗字を変更したくない、親戚関係が煩雑、籍を入れることが出来ないなど様々な理由があります。日本の法律では、夫婦が結婚後も異なる姓のまま、夫婦別姓を選びたい場合には事実婚を選ぶしかなく事実婚の増加の一因になっているとみられています。「嫁」「家」といった日本的な親戚関係への嫌悪感からあえて婚姻関係を選ばない関係もあります。加えて、事実婚を描いた漫画やドラマが人気になるといったという背景もみられます。婚姻に対する価値観は多様化しており、必ずしも法律婚でない夫婦関係を選ぶ人もいます。その場合、内縁関係ということになりますが、法律婚をしていない場合でも生涯のパートナーであることには変わりはなく、一緒のお墓に入りたいという希望も出てくることになるでしょう。
お墓の運営元の規約
内縁関係の場合、一緒のお墓に入れるか入れないかを定める明確な法律はありません。そのため、内縁関係で一緒のお墓に入れるかどうかは霊園の規約によることとなります。規約により、血縁者や戸籍上○○等身までの親族以外は、同じお墓に入ることができないなど明確に定められている霊園もあり、その場合には事実婚(内縁)では一緒にお墓に入ることを受け入れていないこととなります。墓地管理者に許可されれば、内縁関係であっても問題なくお墓に入ることが出来ます。
内縁関係の証明
内縁関係は、婚姻に準ずる関係で、正当な理由なく内縁関係を解消された場合、相手が不貞行為をした場合など慰謝料を請求できるほどの関係となっています。そのような深い関係ではありますが、一緒にお墓に入りたくても入れない場合も少なくありません。
内縁関係を証明するには、いくつかの方法や手段があり、住民票で続柄を「妻(未届)」や「夫(未届)」のように記載したり、賃貸借契約書に「内縁の妻」や「内縁の夫」、「妻(未婚)」、「夫(未婚)」等と記載するなど書類で証明するほか、客観的事情で内縁関係を証明することもできます。
また内縁関係の場合は子供のお墓も問題になってきやすいです。非嫡出子(いわゆる婚外子)は欧米に比べれば割合が少ないものの、日本でも増加の傾向がみられています。
規約により禁止されていても、このような内縁関係の証明で交渉の余地があることもあり、受け入れてくれる場合も出てきているようです。霊園の規約が作られた当時は、現在のように婚姻の形、家族の形が多様化していなかったこともありますので、規約で定められているからと諦めず、希望や事情を話すなどし、相談をしてみるという方法もあります。
家族や親族の理解を得る
ただし、霊園が良いといっても、お墓の名義人や親族の理解が得られない場合もあります。お墓の承継者と墓地管理者が許せば、誰でもお墓に入ることができますが、逆に言えば、お墓の承継者が許さなければ入れないということになります。婚姻という形にこだわるという価値観も根強くあります。先祖代々、●●家のお墓という考えが強い場合には、内縁関係で一緒のお墓にはいることは避けて欲しいといわれてしまうこともあるかもしれません。内縁関係の場合は、家族や親族の理解を得る事も必要で、当たり前には一緒に入れない事に注意が必要です。
内縁関係ならお墓以外の選択肢も
現代では、内縁関係や事実婚を選ぶ人も当たり前に居る時代ですが、当たり前のようにお墓には一緒に入れません。お墓の習慣やルールは時代に合わなくなっている面もあるのかもしれません。お墓に一緒に入れないとなった場合には、内縁関係にあるパートナーと一緒に眠るために、お墓以外の選択肢を考える事も可能です。以前は、他の選択肢がなくお墓を選んでいたかもしれませんが、今ではお墓以外に様々な選択肢があり、供養の形は多様化しています。お墓の購入以外にもいくつか供養の方法があり、中には内縁関係など家族関係を問わず、当然一緒に眠ることが出来る場所もあります。
樹木葬
樹木葬とは、墓石に代わりに樹木をシンボルにしたり、納骨場所の周りに草花を植えたりする自然志向のお墓です。自然葬という名の通り「自然に還る」という点、また、シンボルがあるので、拝むべき場所があるなどの理由で選ばれています。合葬タイプの樹木葬の場合は内縁でも問題ないという場合が多いかと思います。運営元の規約の確認がおすすめです。
手元供養
手元供養とは、遺骨の全部または一部を自宅や身近なところ、つまり手元に置いておいて保管し供養する方法です。手元供養では、遺骨を入れておく小さな骨壺やアクセサリー等が利用されています。手元に置いておく方法ですので、内縁関係だから駄目など関係により左右されません。どちらかが先に亡くなった場合に選べる方法になりますが、将来的に一緒に眠る場所を探している場合には向かない供養先かもしれません。
散骨
散骨とは、言葉の通り骨を粉末化した後、海や山などに撒く方法です。撒いてしまいますので、同じ場所で眠るというのとは少し違う面もあるかもしれませんが、2人の思い出の場所に散骨するという供養を選ぶという方法を選ぶ方も居ます。
納骨堂
納骨堂では、お骨を収蔵するスペースを設けそこをお墓とします。納骨堂は一般的に屋内にあり、ロッカー式、棚式、仏壇式など様々な形式があり、永代供養が付いていることが多くあります。内縁関係のほか、友達と一緒に、1人で、ペットと一緒など、家族関係以外でも一緒に眠ることが問題ない納骨堂が多くあります。
このようにお墓以外にも供養先には選択肢が色々あります。現代の日本では、宗教観・死生観も様々に変化してきています。内縁関係で一緒のお墓で眠りたい場合、規約で禁止されているからといって、諦める必要はありません。自分の眠る場所、自分の価値観で選ぶことができます。必ずしも従来のお墓の形にとらわれず、様々な供養の形を検討することがおすすめです。
納骨堂てらすは、北海道 札幌市、恵庭市にある納骨堂
納骨堂てらすは北海道札幌市、恵庭市にある屋内型の納骨堂です。交通のアクセスは従来のお墓に比べて良く、悪天候、猛暑、極寒など様々な悪条件下であっても快適にお参りできる施設となっています。一般的にお墓を新たに購入すると、墓石・永代使用料を含め、150万円以上の費用がかかりますが、納骨堂てらすなら約10分の1の費用で追加費用も掛かりません。年会費・管理費不要で永代供養が出来る施設となっています。
現代では家族や親族のあり方、それぞれのニーズも変化し、求められる供養のカタチも新たなものへと変化しています。内縁関係だから同じお墓に入れないという価値観に縛られる必要はありません。新しい生活様式、家族のあり方にあわせた「新しい供養のカタチ」をご提案させていただきます。納骨堂てらすは内縁関係で一緒に入ることができる納骨堂を札幌、恵庭で探している人におすすめです。資料請求は無料ですので、是非お問い合わせください。