お墓・納骨堂の豆知識 2021.11.24

ペットと一緒に入れる納骨堂。北海道にも

ペットを飼っている人にとって、ペットは家族の一員です。ペットがなくなった時にはペットと一緒にお墓に入りたいと考える人も少なくありません。

ペットが亡くなった後には辛さ、悲しみにくれるだけでなく、その後の事も考えなければなりません。ペットも人間と同じで、亡くなった後は死後硬直し腐敗が始まります。

具体的には自宅で土葬するのか、民間業者で火葬するのか、ペットの葬儀はどうするのか、そしてお墓はどうするのかなど色々な事を考える必要があるのです。ペットの遺骨をどう埋葬するか、供養についてどうするのか、ペットの生前は考えることは少ないかもしれませんが、とても重要な事です。

では、ペットと一緒に自分が入る予定のお墓に入りたいと思ったら、お墓に一緒に入ることは可能なのでしょうか。ペットと一緒にお墓に入るにはどうしたらよいのでしょうか。ペットと一緒にお墓に入る方法を見ていきます。

この記事の目次

ペットと一緒にお墓に入れないの？
ペットと同じ墓に入るにはどうしたらいい？
ペット一緒に納骨堂
北海道札幌でペットと一緒に入れる納骨堂

ペットと一緒にお墓に入れないの？

ペットと一緒にお墓に入りたいと考えた時、まずは、代々の先祖のお墓、自分入る予定のお墓がペットと一緒にお墓に入れるのかどうか、という疑問が出てきます。

ペットは法律上、愛玩動物になります。ペットは生きている間、法律上は「物」として扱われるのです。そして、ペットが死んだ後にも骨や遺体は副葬品、つまり亡くなった人と一緒に埋葬する品物として扱われることになるのです。

法律的には、ペットと一緒にお墓に入ることが禁止されているわけではありません。ですが、墓地の管理規約や宗教上の理由で人と動物を一緒にお墓に入れるのはタブー視されるなど、ペットがお墓に入ることを禁止している霊園もあります。また、禁止されている霊園ほか、明確な規約が無いからと断られてしまう霊園もあるそうです。調べて探せばペットと一緒に入れるお墓もあるようですが、全てのお墓にペットと一緒に入れるわけではありませんので、まずは自分のお墓にペットと一緒に入ることが出来るのか確認し、調べる必要があります。

ペットと同じ墓に入るにはどうしたらいい？

自分が入る予定のお墓に、ペットの遺骨を一緒に埋葬でき、ペットも一緒に入ることが出来れば問題はないようにみえます。ですが、自分はペットと一緒にお墓に入りたくても、既にお墓に納骨されている故人、そして後に同じお墓に入る子孫全員がペットとお墓に入りたいのかという問題も出てきます。故人に相談するわけにはいかないですが、ご家族には相談が必要になりそうです。

家族にペットと一緒にお墓に入ることを反対された、また代々受け継がれてきた自分のお墓があるけど、規約などで禁止されていて、そのお墓にはペットと一緒に入れない、それでもペットと一緒にお墓に入りたい、そんな時どうしたらよいでしょうか。

ペットと一緒に入れるお墓がないとお困りの場合は、ペット一緒に入れるお墓を探すなど何かペットと一緒に入れる方法を探す事になります。

ペットと一緒に入れるお墓を探す

まず、規約でペットと一緒に入ることが禁止されていない霊園を探すという方法があります。先に書いたように、霊園によってはペットと一緒に入れる場所もあります。

そういった霊園にお墓を買う、お墓を移すという方法もあります。ただ、霊園を探す場合、近くでペットと一緒に入れる霊園が見つかりづらいという事もあるかもしれません。またお墓の跡継ぎ問題は近年多く論じられていて、墓石を撤去し更地にする墓じまいなども増えてきています。お墓を探す場合は、自分が亡き後どうするのかを考えお墓を探したいですね。

樹木葬

樹木を植えて墓石の代わりにする樹木葬という方法という方法もあります。樹木葬では、墓石の代わりシンボルツリーを植えたり、自然に生えている木の下に遺骨を埋葬したりします。樹木葬は、動物を自然にかえすという意味もあり、ペットと一緒の樹木葬も増えてきています。ただ、樹木葬もどこでも可能という訳ではなく、ペットと一緒に入れる樹木葬を選ぶ必要があります。

永代供養墓

従来のお墓の他にも、永代供養墓という方法もあります。永代供養墓とは、家族のかわりに霊園管理者が供養してくれるお墓です。自宅で供養が難しい。永大供養はどの様に供養されているのか分かりづらいという声もありますが、お墓参り行くのは難しいけど、家族に代わり供養してくれる施設を利用したい、そんな場合に選ばれています。飼い主が亡くなった後でも、お墓参りに行けなくても誰かが供養をしてくれるという安心感があります。

納骨堂

また、ペットと一緒に入れるお墓がないという場合は、ペットと一緒に納骨堂に入るという法もあります。納骨堂とは、主に建物の中などに個人や家族で遺骨を納められる施設です。個人、夫婦などさまざまな単位で遺骨を収蔵することができる納骨スペースですので、ご先祖や子孫の意向にとらわれることなく、自分とペットが一緒に入ることも可能になります。納骨堂は、室内での参拝が可能なため季節天候関係なく参拝が可能な場所が多く、お墓より駅の近くなど立地条件が良い場所にあることが多いです。
ペットに頻繁に会いに行きたい、そんな人におすすめの方法になっています。

お墓の形は様々

お墓というと、従来の墓石がある霊園のイメージが強いですが、亡くなったペットと一緒に入れる場所は「お墓」だけではなく、永大供養や納骨堂など、今では様々なお墓の形があります。お墓の管理は簡単ではありません。どんなお墓を選ぶのか、ペット亡き後どう供養押していきたいのか、お墓との付き合い方も人それぞれです。「供養」は故人の冥福を祈るための意味合いも大事ですが、ご家族が死と向き合い、故人やその周りの人との繋がりを見つめ直し、その後の人生を歩むためにも大切な意味を持ちます。どんな形のお墓にしたいのか、し続けたいのか自身の気持ちと向き合い考えていきましょう。

ペット一緒に納骨堂

色々なお墓の形を紹介しましたが、中でもペットと一緒に納骨堂に入るという方法が、人気になっています。ペットの納骨が禁止されているお墓はまだまだ少なくないですが、人間だけでなくペットと一緒に眠ることができる納骨堂は増えています。

近年、終活や埋葬方法の多様化が広がっています。大切なペットですので、亡くなった後もペットと一緒にいたいと思う気持ちは当然でしょう。とはいえ、自宅での埋葬や供養が難しい場合もあります。ペットと一緒にお墓に入りたい場合、従来の「お墓」という形のみにとらわれる必要はありません。現代の日本では、宗教観・死生観も様々に変化し、お葬式・供養を始め人の死に関する儀式や儀礼の形式も変わってきています。自分にあった「お墓」の形を選ぶことで、きっとペットも喜んでくれ、ペットの供養にも繋がるでしょう。