お墓を継ぐ人が誰もいなくなったらどうなる?
お墓を継ぐ人が誰もいなくなったら、お墓はどうなるのでしょうか。近年、お墓の跡継ぎが居ないという悩みが増えてきています。お墓を継ぐ人が誰も居ないという場合に知っておきたい事、解決方法などについてまとめて掲載しています。
お墓を継ぐ人が誰もいなくなったら
お墓は、お墓を継いだ人が管理者としてお墓を管理するという事になっています。お墓は先祖代々受け継がれ、子孫が代々管理していくものという考え方が主流でしたが、近年、お墓の跡継ぎが居ないという悩みが増えてきています。非婚化、少子化や核家族化など家族の形が変化してきている他、都市部への人口が集中するという住まいの変化も見られます。
このような生活スタイルの変化により、お墓を継ぐ人が誰もいないという状況が生まれやすくなりました。お墓の跡継ぎがいない、という問題はお墓を守る人がいなくなる、お墓を管理する人が居なくなるという問題に繋がります。
お墓を継ぐ人が誰もいなくなった場合に、お墓はどうなるのでしょうか。管理者が居ないお墓は無縁墓になります。個々のお墓の管理はお墓の持ち主がすべきことです。管理者が居ないお墓は、お墓掃除をする人が居ないので草が生い茂り荒れたお墓になっていきます。お墓を継ぐ人が居ないお墓は年々増えてきており、北海道札幌市の調査では以下のようになっています。
平成30年度(2018年度)に市営霊園と旧設墓地にある約46,800基のお墓の無縁化状況を調査したところ、数年放置されていると思われるほど墓所の草木が伸びているなど無縁化している疑いのあるお墓や、墓石の倒壊のおそれがあるお墓が820件(約2%)ありました。また、墓地使用者の登録情報によると、使用者の年齢が100歳以上のお墓、または郵便物が宛先不明で戻ってきたお墓が6,433件(約14%)ありました。
お墓が解体されてしまう?
お墓を継ぐ人がいないことにより一定期間管理料が滞納された場合、管理者によりお墓が解体されてしまいます。もちろん、管理者が居ないからと勝手に解体されるわけではなく、法的な手続きを行った上で、無縁墓として処理されるという流れになります。
無縁墓地の改葬手続きは煩雑でお金もかかるというものでしたが、平成11年に墓地、埋葬等に関する法律施行規則が一部改正され、無縁墳墓の改葬手続きが簡素化されました。無縁墳墓を撤去するための改葬については「墓地、埋葬等に関する法律施行規則」という法律の第3条で定められています。
死亡者の縁故者がない墳墓又は納骨堂(以下「無縁墳墓等」という。)に埋葬し、又は埋蔵し、若しくは収蔵された死体(妊娠4月以上の死胎を含む。以下同じ。)又は焼骨の改葬の許可に係る前条第1項の申請書には、同条第2項の規定にかかわらず、同項第1号に掲げる書類のほか、次に掲げる書類を添付しなければならない。
- 無縁墳墓等の写真及び位置図
- 死亡者の本籍及び氏名並びに墓地使用者等、死亡者の縁故者及び無縁墳墓等に関する権利を有する者に対し1年以内に申し出るべき旨を、官報に掲載し、かつ、無縁墳墓等の見やすい場所に設置された立札に1年間掲示して、公告し、その期間中にその申出がなかつた旨を記載した書面
- 前号に規定する官報の写し及び立札の写真
- その他市町村長が特に必要と認める書類
参照)墓地、埋葬等に関する法律施行規則(昭和23年7月13日厚生省令第24号)
無縁墳墓等の改葬許可申請以前に
- 無縁墳墓等であることの事前調査・確認
- 無縁墳墓等の改葬公告を官報に掲載
- 現地に立札を設置
が行われます。官報掲載から1年間、墓地の出入口および各無縁墳墓の見やすい場所に墓地使用など、死亡者の縁故者および無縁墳墓等に関する権利を有する者に対し、1年以内に申し出る旨を記載した立札を設置する事となっていますので、すぐにお墓が解体されるわけではありません。立札を設置しても申し出が無い場合には、その後、無縁墳墓等の改葬許可申請が受理され、書類審査が行われた後、改葬許可証が交付され解体が可能となります。
お墓は兄弟以外も継ぐことが出来る
子供が居ない、お墓を継ぐ人が居ないけど無縁墓になるのを避けたい、お墓が解体されるのを避けたい場合どうすればよいでしょうか。墓地の管理規程により、お墓の承継者となる名義人は必ずしも子供だけではなく血縁関係者も可能となっていることが多くあります。何親等か明記されている場合もありますので、まずは管理規程の確認がおすすめです。兄弟や子供だけでなく、親戚に依頼することもできる場合があるでしょう。
墓じまいが増えている
どうしてもお墓を継ぐ人がいない場合には、解体を避けるため「墓じまい」という選択肢がとられます。近年、墓じまいを選ぶ人が増えています。墓じまいをする人の理由は、お墓の継承者が居ないというだけでなく、遠距離でお墓参りへ行くことが大変になった、家族に面倒かけたくないなど様々な理由があります。墓じまいとは現在使用しているお墓を撤去して更地にし、使用権を墓地の管理者に返還することです。改葬のことをいいます。年間増加している改葬件数は、今後も増加が予想されます。墓じまいの流れは以下のようになっています。
- お骨の受け入れ先を探し
- 既存墓地の管理者に墓じまいの意向を伝える
- 改葬の諸手続き
- 閉眼供養・魂抜き
- お墓の撤去
- 閉眼供養・魂抜きが終わり、いよいよお墓の撤去へ進みます。
- 新しい受け入れ先へ納骨
流れを知らずに進めてしまうとトラブルとなりかねません。また、費用が必要になる工程がありますので、墓じまいを進める際には費用相場や流れを把握したうえで進めた方が良いでしょう。
永代供養のある納骨堂に改葬
お墓を継ぐ人が誰もいなくなり、お墓の管理者が居ないという場合には永代供養という方法がおすすめです。永代供養なら、お墓の跡継ぎや親族が誰もいなくても、墓地の管理者が手入れをしてくれることとなりますので、管理者が居なくてもお墓が荒れてしまい放置される心配がなくなります。また、永代供養のある納骨堂もおすすめです。納骨堂はお墓より費用が10分の1など安くなる場合が多いです。悪天候、猛暑、極寒など様々な悪条件下であっても快適にお参りしやすいこともあり、色々な理由で納骨堂が選ばれています。
北海道の札幌・恵庭でお墓を継ぐ人が誰もいない人におすすめの納骨堂
お墓を継ぐ人が誰もいなくなったら困ることとなりますが、新しい供養の形を選ぶ事が出来ます。現代では家族や親族のあり方、それぞれのニーズも変化し、求められる供養のカタチも新たなものへと変化しています。新しい価値観、新しい生活様式、新しい社会。未来を見据えた視点に立ち、「新しい供養のカタチ」を自分で選ぶ時代となりました。
納骨堂てらすは北海道にある屋内型の納骨堂です。一般的にお墓を新たに購入すると、墓石・永代使用料を含め、150万円以上の費用となるところ、納骨堂てらすなら約10分の1の費用で追加費用も掛かりません。納骨堂てらすは小規模な施設のため、他の大規模な墓所・霊園と違い、比較的都市部から近い立地にあります。永代供養ができる場所を札幌、恵庭で探している人におすすめの納骨堂です。資料請求は無料ですので、是非お問い合わせください。