お墓・納骨堂の豆知識 2022.01.03

納骨堂の選び方8つのチェックポイント

従来のお墓に代わる新しいお墓の形として、「納骨堂」が注目され選ばれています。ひとまとめに納骨堂と言っても、それぞれシステムなどの違いがあります。色々な違いがある納骨堂をどのように選べばよいのでしょうか。選び方の注意点を知って後悔しない納骨堂選びをしていきたいですね。納骨堂の選び方、選ぶ際のチェックポイントについて、まとめて掲載しています。

この記事の目次

納骨堂の選び方8つのポイント
納骨堂を事前に見学がおすすめ
納骨堂てらすは、北海道札幌市、恵庭市にある納骨堂

納骨堂の選び方8つのポイント

納骨堂を選ぶ際、漠然と理想を描いていても、なかなか理想通りの納骨堂には出会えません。納骨堂の選び方で大切なことは自分にあった納骨堂を選ぶ事です。納骨堂の場所や費用、ペット、参拝の方法など、納骨堂を選ぶ際に事前に確認しておきたい、いくつかのチェックポイントがあります。どんな納骨堂が自分にあっているのか、理想に近いのか、以下の8つが納骨堂を選ぶ際に確認したいポイントです。

【1】場所、アクセス

まずは納骨堂がある場所、住所です。納骨堂がある場所は、お参りが面倒にならないよう自宅から通いやすい場所や、ご家族が集まりやすい場所にある方が良いでしょう。住所で確認するだけでなく、納骨堂がどこにあるのか実際に行ってみるのがおすすめです。パンフレット等の案内には車で15分、電車で20分、●●駅から徒歩5分など記載されていても、混雑する道路があって実際には思ったより時間がかかった、道が狭く運転しづらかった、乗り換えの電車がなかなか来ないなどということもありえます。

また、霊園は駐車場がある所が多い印象ですが、都会にある納骨堂には、駐車場がない納骨堂もあります。駐車場の有無や何台あるかも確認しておきたい所です。公共交通で行くなら乗り換えがスムーズなのかどうか、車で行くなら運転しやすい道かどうかなどを確認しておいた方がよいでしょう。

【2】宗教や宗派

仏教、キリスト教、そして無宗教など自分の信仰する宗教や宗派がある場合は大切なチェックポイントです。同じ仏教でも、禅宗、真言宗、浄土真宗、浄土宗など色々宗派があります。お寺が管理している納骨堂の場合、そのお寺の宗教や宗派に準じることもあります。自分の属する宗教、宗派がある場合は、その納骨堂を選ぶという選び方がおすすめです。民間の霊園などが運営している納骨堂であれば、宗教宗派不問のことがほとんどになるでしょう。納骨堂によって違うので、事前に確認したいポイントのひとつです。

【3】費用・予算

お墓や納骨堂を選ぶ段階で一番気にされる方が多い点が、やはり費用面での負担です。納骨堂は通常のお墓に比べると安価です。一般的にお墓を新たに購入すると、墓石・永代使用料を含め、150万円以上の費用かかるのに比べると、安価な納骨堂が多くなります。とはいえ、立地や形式、施設の充実度によって金額に大きな幅が見られているのが現状です。また、同じ納骨堂でも利用する安置方法によりプランが異なり、費用が変わってくることもあります。

永代供養がついている納骨堂には、初期費用のほか管理費といって年間維持管理料がかかる納骨堂も多くあります。大々的に安価な値段を打ち出しているところもあるかもしれませんが、初期費用だけで比較するのではなく、長い目でみてトータルでいくらかかるのか、維持管理費がいくらかも忘れず確認をしておくと安心です。本当にかかる費用が見えてきます。

【4】利用したい人数

納骨堂によって入れる人数に違いがあります。一つの納骨スペースに何体まで収蔵可能なのかは納骨堂により違います。先々まで、家族のお墓として使っていきたい場合は、何人で利用できるのか、何体まで利用できる納骨堂なのか、自分の利用したい人数で使える納骨堂なのかどうか事前に確認がおすすめです。

【5】ペットは一緒に入れるか

ペットの納骨が許可されているお墓はまだまだ少ないですが、納骨堂は人間だけでなくペットと一緒に眠ることができ、ペットと一緒にお墓に入りたいという人にも選ばれています。ですが、納骨堂によってはペットとは一緒に入れないところもあります。ペットが一緒に入れる納骨堂を探している場合には、まず必ず優先して確認したい点になります。

【6】安置方法・安置期間

安置方法には、他の方々と同じ場所に納骨される合葬納骨と、遺骨を個別で安置する個別納骨があります。最初から遺骨を合祀してしまうのに抵抗がある人にとって、安置方法は大切なチェックポイントです。個別の区画がある納骨堂へ納骨する場合にも、一定期間を過ぎると永代供養となり他の遺骨と一緒に合祀にて埋葬という納骨堂もあります。安置方法と、安置できる期間、合祀の場合は期間の確認は事前にしておいた方が良いでしょう。

【7】参拝の方法・時間

従来のお墓参りだと、故人のお墓の前で手を合わせるというものですが、納骨堂は、納骨堂により参拝の方法が異なります。

大切な故人と直接向き合ってお参りができない納骨堂もありますので、参拝できるスペースがあるのか、またどのように参拝ができるかを確認するのも大切です。

参拝方法の他、参拝できる日時がいつなのか、営業時間も併せて確認しておきたいところです。

【8】施設・設備の充実度

駐車場があるのか、管理人は常駐しているのか、お参りの際に休憩できる場所はあるのか、
納骨堂によって施設・設備の充実度は異なりますので、どんな施設が欲しいのか、有ったら便利なのか施設や設備の確認もおすすめです。

納骨堂を事前に見学がおすすめ

このように、納骨堂を選ぶチェックポイントは色々あります。全てが理想通りといかない場合も、優先したいのは何なのか、自分の中での優先順位を決めておくと、より納骨堂の選び方が明確になっていきます。自分の優先順位すべきチェックポイントを決めたら、納骨堂を選びやすくなるでしょう。

そして、最後におすすめなのが事前の見学です。複数の納骨堂で迷っている場合は、候補の場所を見学する事で、比較ができ最終的に決定することが出来ます。何個か見に行くと、理想通りと思っていたものが実は違ったということもあり、見学前と後では選ぶ納骨堂が変わるかもしれません。

候補の納骨堂を1つに絞っていた場合も、広告の写真だけでは外見にギャップがあるということもあるかもしれません。実際に納骨堂へ行き現地で感じる雰囲気も大切なポイントです。忙しい中で見学の時間を取るのは大変かもしれません。見学には時間はかかりますが、実際に現地まで自分で足を運ぶことで、アクセスや駐車場、実際の施設や設備の充実度、雰囲気など大切なことが分かりやすくなります。事前の見学は有意義な時間となりおすすめです。